2. 基本的な文法
本章では、JavaScript の基本的な文法について学びます。ここで紹介する内容を理解することで、基本的なプログラムを自力で書けるようになります。それでは始めましょう。
2.1 コメント
コメントはプログラム内で無視されるテキストで、コードの説明や覚え書きとして使います。JavaScript では以下のように記述します。
一行コメント
複数行コメント
2.2 変数宣言
変数はデータを一時的に保管するための箱のようなものです。JavaScript では var
, let
, const
を使って変数を宣言します。
var
var
は従来の方法で、現在はあまり推奨されません。
let
let
はブロックスコープ内で再割り当てが可能な変数を宣言します。
const
const
は定数を宣言します。再割り当てはできません。
2.3 データ型
JavaScript にはいくつかの基本データ型があります。
文字列(String)
文字列はテキストデータを格納します。
数値(Number)
数値型には整数と浮動小数点があります。
真偽値(Boolean)
真偽値型は true
または false
の 2 つの値を取ります。
let isStudent = true;
let hasGraduated = false;
console.log(isStudent); // true
console.log(hasGraduated); // false
未定義(Undefined)
変数が値を持たない場合、その値は undefined
となります。
Null
null
は明示的に「値なし」を意味します。
2.4 演算子
演算子は変数や値に対して操作を行うための記号です。
算術演算子
let a = 10;
let b = 5;
console.log(a + b); // 15
console.log(a - b); // 5
console.log(a * b); // 50
console.log(a / b); // 2
console.log(a % b); // 0 (剰余)
代入演算子
比較演算子
let x = 10;
let y = 20;
console.log(x == y); // false (値が等しいかどうか)
console.log(x != y); // true (値が異なるかどうか)
console.log(x < y); // true (xがyより小さいかどうか)
console.log(x > y); // false (xがyより大きいかどうか)
これで、JavaScript の基本的な文法についての説明は終了です。次は、実際にコードを試して理解を深めてください。質問があればぜひ聞いてくださいね。