VisionLib の導入
ダウンロードとインストール
VisionLib を使うには、まず 公式サイト でアカウントを作成し、ライセンスファイルとパッケージファイルをダウンロードします。トライアルライセンスは、アカウント作成から 30 日間有効です。
ログイン後、Your Personal Areaのページにアクセスすると、ライセンスファイルとパッケージファイルをダウンロードすることができます。
以下では、2024/7/10 時点の最新版である下記バージョンを利用して進めていくものとします。
- Unity: 2022.3.35f1 (LTS)
- VisionLib: VisionLib.SDK.Unity v3.2.1
参考
ダウンロードした VisionLib.SDK-Unity-3.2.1.zip
は、ローカルに解凍しておきます。
Unity プロジェクトの作成
空の 3D (Bulit-in Render Pipeline) プロジェクトを作成します。今回は名前を VisionLibTest
としておきます。
VisionLib パッケージのインポート
VisionLib.SDK-Unity-3.2.1.zip
を解凍後、中にある VisionLib.SDK-Unity-3.2.1.tgz
ファイルを Unity のパッケージマネージャを用いてインポートします。このとき、VisionLib.SDK-Unity-3.2.1.tgz
は Unity プロジェクトの Packeges
フォルダに配置し、相対パスでバージョン管理することが推奨されています。
パッケージマネージャは、メニューバーの [Window] -> [Package Manager]
から開くことができます。左上の [+] -> [Add package from tarball...]
を押し、先ほどの tgz
ファイルを選択することで、インポートが始まります。
以下のように、Packages
に VisionLib SDK
が入っていることを確認します。
Examples のインポート
プリセットやプレハブが入っている Examples もインポートしておきましょう。[Assets] -> [Import Package] -> [Custom Package]
から、先ほど解凍したフォルダ内にある VisionLib.SDK.Examples-Unity-3.2.1.unitypackage
を選択します。すると以下のようなファイルの選択ウィンドウが現れますが、依存関係などを把握できていないうちは一旦すべてインポートしておくと安全です。
ライセンスファイルの設定
ライセンスファイル license.xml
は、プロジェクトのルートディレクトリや Assets
フォルダに配置しておきます。そして、VLTracking
オブジェクト内の [VLTrackingConfiguration] -> [License File]
にアタッチすることで、設定が完了します。
モデルトラッキングのサンプルシーンを使ってテストしてみましょう。[Assets] -> [VisionLib Examples] -> [ModelTracking] -> [SimpleModelTracking] -> [SimpleModeTracking(.unity)]
を選択します。
すると以下のように SimpleModelTracking
シーンが追加されるので、[VLTracking] -> [VLTrackingConfiguration]
と進み、ライセンスファイルをインスペクタ上の [Tracking Configuration] -> [License File]
にドラッグ & ドロップなどをしてアタッチします。
シーンを実行すると、VisionLib によるモデルトラッキングができていることが確認できます。
iVCam 利用時のエラーメッセージについて
iPhone などで iVCam を使うと、[VisionLib] [VisionLib-Native] VideoDirectShow::getIAMVideoProcAmpRange: Could not access the IVideoProcAmp Interface of the camera.
のようなエラーメッセージが表示されることがあります。これは VisionLib が iVCam 経由でカメラ設定(明るさやフォーカスなど)にアクセスできなかったことを意味しますが、カメラパラメータの調整は iPhone/iVCam 側で行うことができ、映像の出力やトラッキング自体には問題がないため、無視してもらっても問題ありません。