5. 制御構文(条件分岐とループ)
JavaScript のプログラムを書く上で、制御構文は非常に重要です。この章では、条件分岐とループについて詳しく学びます。これらの概念を理解することにより、複雑なロジックを実装できるようになります。
5.1 条件分岐
5.1.1 if 文
if
文を使うことで、条件に応じて実行するべきコードを選択することができます。
let score = 85;
if (score >= 90) {
console.log("A");
} else if (score >= 80) {
console.log("B");
} else if (score >= 70) {
console.log("C");
} else {
console.log("D");
}
5.1.2 三項演算子
三項演算子は、簡単な条件分岐を一行で書くために使用されます。
5.1.3 switch 文
複数の条件分岐が必要な場合、switch
文を使うとコードが読みやすくなります。
let fruit = "apple";
switch (fruit) {
case "apple":
console.log("Apple Pie");
break;
case "banana":
console.log("Banana Split");
break;
case "cherry":
console.log("Cherry Tart");
break;
default:
console.log("Unknown Fruit");
}
5.2 ループ
5.2.1 for ループ
for
ループは、決まった回数繰り返し処理を行いたい場合に使います。
5.2.2 while ループ
while
ループは、条件が真の間繰り返し処理を行います。
5.2.3 do-while ループ
do-while
ループは、少なくとも一度はループを実行する場合に使います。
5.2.4 for-of ループ
for-of
ループは、配列やオブジェクトの反復処理に使います。
5.2.5 for-in ループ
for-in
ループは、オブジェクトのプロパティを列挙するために使用されます。
let person = { name: "Toru", age: 35, city: "Tokyo" };
for (let key in person) {
console.log(key + ": " + person[key]);
}
5.3 実践問題
ここでは、学んだ内容を実際に実践してみましょう。
問題 1
与えられた数値が偶数か奇数かを判定するプログラムを書いてください。
let number = 7;
if (number % 2 === 0) {
console.log(number + "は偶数です。");
} else {
console.log(number + "は奇数です。");
}
問題 2
1 から 10 までの数字を表示するfor
ループを書いてください。
問題 3
与えられた配列の要素を全て表示するfor-of
ループを書いてください。
このように、条件分岐とループを学ぶことで、プログラムの流れをコントロールすることができるようになります。練習を重ねて、しっかりと理解していきましょう。