2. HTML の基本構造
HTML(HyperText Markup Language)は、ウェブページを構築するための基本的な言語です。HTML 文書は一般的に以下のような基本構造を持っています。この章では、HTML 文書の基本構造について詳しく解説します。
2.1 ドキュメントタイプ宣言
HTML 文書を正しく構成するために、まず最初に「ドキュメントタイプ宣言」を記述します。これはブラウザに対して、文書がどのバージョンの HTML に基づいているかを知らせるためのものです。最新の HTML5 では、以下のように宣言を行います。
2.2 HTML 要素
次に、HTML 文書の全体を囲む「HTML 要素」を記述します。この要素は<html>
タグと</html>
タグで囲まれた部分です。
2.3 ヘッド要素
HTML 文書のメタデータ(文書の情報や設定など)を含む部分が「ヘッド要素」です。<head>
タグと</head>
タグで囲まれます。この部分には、ページのタイトルやキャラクターエンコーディングの指定などが含まれます。
2.3.1 メタタグ
<meta>
タグは、文書に関するメタデータを指定するために使用されます。例えば、文字エンコーディングを指定する場合は以下のように記述します。
2.3.2 タイトルタグ
<title>
タグは、ブラウザのタブや検索エンジンの結果で表示されるページのタイトルを指定します。このタグは必ず<head>
要素内に記述します。
2.4 ボディ要素
HTML 文書の表示内容(テキストや画像など)を含む部分が「ボディ要素」です。<body>
タグと</body>
タグで囲まれます。この部分にウェブページの主な内容を記述します。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>HTMLの基本構造</title>
</head>
<body>
<h1>HTMLの基本構造</h1>
<p>ここにウェブページの主要な内容が表示されます。</p>
</body>
</html>
ボディ要素内には、見出しや段落、画像、リンクなどが配置されます。これらは「タグ」を使って記述します。
2.5 基本構造の例
これまで説明した内容をまとめた、HTML 文書の基本構造の例を以下に示します。この例を実際にテキストエディタに貼り付けて、ブラウザで表示してみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>HTMLの基本構造</title>
</head>
<body>
<h1>HTMLの基本構造</h1>
<p>ここにウェブページの主要な内容が表示されます。</p>
</body>
</html>
この基本構造を理解することで、HTML 文書の作成が容易になります。次のセクションでは、具体的な要素や属性についてさらに詳しく学んでいきます。